於保老健センター、ウメダです。
今回の話題は、3月24日(金)に実施した防災訓練についての報告です。
先日、3月11日で東日本大震災から6年が経過しました。11日付近で防災訓練を実施できず、2週間ほど遅れての訓練実施です。想定は「夜間の巨大地震発生」にて行いました。
他施設同様、当施設も夜間の時間は職員配置が薄くなっています。職員が少ない状態で巨大地震が発生した場合に適切な行動が取れるのか??
夜勤帯の職員役5名が主となり、地震発生から火災の発生・初期消火、避難誘導などを通しで行い、他の職員は周りでそれを見ながら確認していきます。
80名近くいる認知症の高齢者を少人数の職員で見ながら避難誘導や初期消火を行うのは大変なようで、ところどころで基礎的な確認や対処がおろそかになっているのが見て取れます(具体的には、建物の被災状況確認を忘れていたり、リーダーとなるべき職員が動きすぎて情報伝達がうまく行かなかったり、と)。
多くの課題を浮き彫りにして、今回の訓練は終了。訓練の反省は全職員から後日提出してもらう予定ですが、夜勤帯職員役の5名は一様に「焦ってうまくいかなかった」、「次に何をすべきか分からなかった」と反省を口にしていました。
訓練を見ていた施設長からは、「マニュアルを読んだだけではダメで、何度も訓練を行って体で憶えていく必要がある」との言葉をいただきました。改めて実地訓練の大切さを感じました。次年度以降になりますが、訓練回数を増やして習熟度を上げていこうと思います。
於保老健センターを含め福田西病院およびグループホームつどいがある磐田市の旧福田地区は、遠州灘に面した場所になり、東南海地震の発生時には大きな揺れと津波の襲来も予想されています。地震発生の際には2階へ避難することを徹底しており、避難に関しては職員にもだいぶ浸透してきたような印象を受けます。災害の際には想定外の出来事がおこることを念頭に今後の訓練に取り組んでいこうと思います。