2018年10月15日

台風24号襲来記(その3)

於保老健センター防災委員会です。
台風24号襲来記、引き続き防火管理者ウメダがお伝えいたします。

今回は「停電時の水の確保」です。


停電発生から数時間後。
前回の作業で音声の鳴動が止まり、施設内は静かにありました。
でも、まだすべきことはたくさんありました。

施設では停電時、水道水が止まってしまいます。受水槽タンクに貯まった水をモーターで施設内に引き入れている関係で、電気が無いと水道が止まってしまうのです。
ただ台風の際は水を汲み置きすることを徹底していたため、トイレ用の水はさしあたり確保されていました。
しかし今回は、飲んだり手洗いするための水を汲み忘れていたから、さあ大変。
そこから延々水の確保に追われることとなりました。

備蓄の保存水を、飲み水に利用。数ケースをサービスステーションに運び込みます。
手洗い等もこの水を使うことに。

でも保存水の量には限界があるし、いつまで停電するかわからない状況だったので、水道水を確保する作業を開始。
屋外の受水槽のところにある蛇口から、水を汲んでは屋内に持ち込みます。
停電でエレベーターが使えないため、ご利用者がおられる2階へ階段を使って水の入ったバケツを搬送。
何往復も階段を上り下りすることに…。

朝になり朝食が終わったころには、今度は「トイレ用の水が底をつきそう」な状態になりました。
その水も飲み水同様にバケツ搬送を始めました。
きれいな長いホースが確保できたので、屋外から屋内へ水を引き入れる事には成功しましたが、2階までは届かず。
よって、階段を上り下りするバケツの搬送が延々と続きます。


停電は続き、昼が過ぎ夕方になり、まだまだ停電が解消される目途がたたないということで、やはり延々と水汲みが継続されました。
落ち着いたのは夕方近くだったでしょうか。
この日は、水汲みに追われた感じでした。


まだ市の上水が活きていたこと、下水も使えたこと、建物が浸水しなかったこと等が幸いし、水の確保は比較的容易でした。(重労働でしたが…)
これが、床上浸水の被害があったり、市の上水や下水が止まってしまっていたら、水の確保はより困難になっていたでしょう。
今後はより詳細な水の確保計画を練っておかねばならないなぁ、と感じた次第です。

翌朝、電気が復旧し、ほっと一息。
水道をひねれば水が出るという状況は、本当にありがたいですね。

さて、今回はこれで終わり。
次回に続きます。


※追伸
 水汲みしている時の写真を撮り忘れました…。それでころではなかったんです(汗;

posted by 於保老健センタースタッフ at 13:36| Comment(0) | 防災
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