2018年11月21日

屋上のシート、修繕工事中です

於保老健センター、防災のウメダです。

9月30日から10月1日にかけて通過した台風24号についての記事は、以前書きました。


最も大きな被害として、「屋上の防水シートが飛ばされる」という被害があった当施設ですが、今週ようやく本格的な復旧工事が始まりました。
(応急処置はやってありました)
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足場が組まれたところ。作業は屋上で行われています。


近隣一帯で数多くの被害があったようで、順番待ちでようやく当施設も工事開始。ようやくひと段落ついた、といったところ。
施設の周辺でも、屋根瓦が飛ばされてブルーシートがかかったままのお宅がチラホラ見られます。なんとか早く復旧することを願っています。


大停電があったこともあり、福祉事業所間でもその話題が出ることが多いこの頃。
風化する前に対策を練っていかねば、と改めて考えている最近の防災委員会でした。
posted by 於保老健センタースタッフ at 12:49| Comment(0) | 防災

2018年10月22日

台風24号襲来記(その4)

於保老健センター防災委員、ウメダです。
10月も後半にさしかかり、朝夕はずいぶん涼しくなりました。
10月初旬の大停電も、だんだんと遠い話になってきた感がありますが、風化させるにはまだ早すぎますね。
これまで書ききれなかった部分を、さらに続けさせていただきます。




さて、今回は「食事」中心に書かせていただきます。

停電発生が9月30日の深夜から10月1日に日が変わるころ。真夜中の事でした。
どこがどれくらい停電しているか、まだよくわかっていなかった時点です。


夜勤職員と夜中に駆けつけた職員数名で停電対応作業に追われ、一段落ついたのがもう明け方近くになってから。朝食について考える必要がでてきました。
最悪「非常食でも…」と考えていましたが、5時頃出勤した調理職員2名がズバリ、「ガスが使えるので、朝食大丈夫です!」と言ってくれたので、朝食作りに関して大部分をお任せすることができました。
さすが在籍15年以上の調理職員は違うな〜、と感心。

当施設はプロパンガスを使用している関係で、電気が無くてもガスコンロが使用できます。
ガスコンロを使ってご飯を炊き、おかゆを作り、お湯を沸かし、他の調理も始めてくれました。
ただガスコンロ以外の調理機器はほとんど使えなかったので、かなりの忙しさだったようです。
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 ガスコンロのみで、調理しました。

配膳はなかなか困難でした。
厨房が1階にあり、食事をとるのも1階の食堂です。
入所者の皆さんは、普段は2階の居室から1階にエレベーターを使って降りてきて朝食をとるのですが、階下への移動は困難。なので、朝食は2階の廊下にテーブルを出し、簡易の食堂を作りました。
2階へ食事を運ぶのも、エレベーターは使えません。階段を使い、職員が持って登らねばなりません。
配膳の時間には職員も少し増えて、それでも1階と2階とを何往復もする作業は、かなり大変だったようです。


ご飯も、茶碗に盛るのではなく、おにぎりを作っての提供となりました。盛り付けの手間を省くためです。
また、食器にラップをかけご飯やおかずを盛り付けることで、洗い物を減らすことにしました。
(ラップの使用に関しては利用者の食事が大変になる場合が多々あったようで、それ以後紙皿などを使用することとなりました。)
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 簡易の食事テーブルを設置。

ご利用者の食事に関しては、どうしても刻み食やミキサー食にしたい場合があります。
今回もその必要があったので、可搬式の発電機を厨房脇に用意。その電源でフードカッターやミキサーを使用しました。
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 可搬式発電機を厨房脇に置いて、調理器具で使用。

大型冷蔵庫は、可搬式の発電機では電気の供給が不可能。そのため、どうしても冷凍しておきたい食品だけを、館内で使用していた小型の冷凍庫などを厨房に移動し冷凍しました。
その他の食材は、保冷剤を使用したり、極力冷蔵庫の扉を開閉しないように気をつけながら対応。
停電の影響で冷蔵ができないのに食材は通常通り納品されたため、保存場所に困る事態となりました。(納品されない場合に比べたらずっとマシですが)
冷蔵庫が長時間使えないのは、やはり困りますね。


その日(10月1日)の昼食と夕食は、メニューを減らしての提供となりました。
午後には防災会議が開かれ、改めて停電の見通しと今後の対応を検討。
「まだまだ停電は続くと考え、対応していく」ことを、職員間で共有しました。
食事の提供能力を補うために、間食の利用も検討。
必要な物品は、さらに買い出しに走ることとなりました。




このような状況で、停電第一日は終了。
いままで丸一日停電が続く経験は無かったので、多くの問題点が露呈しました。
やはり想定していたことよりもずっと面倒くさい事態が多かったです。
ブログで書ききれなかったことも多数ありました。

現在は、そんな経験談を職員から集めまとめる作業をしています。
今後に活かせる声が多数集まっているので、それを無駄にしてはいけないな、と考えています。

posted by 於保老健センタースタッフ at 15:15| Comment(0) | 防災

2018年10月15日

台風24号襲来記(その3)

於保老健センター防災委員会です。
台風24号襲来記、引き続き防火管理者ウメダがお伝えいたします。

今回は「停電時の水の確保」です。


停電発生から数時間後。
前回の作業で音声の鳴動が止まり、施設内は静かにありました。
でも、まだすべきことはたくさんありました。

施設では停電時、水道水が止まってしまいます。受水槽タンクに貯まった水をモーターで施設内に引き入れている関係で、電気が無いと水道が止まってしまうのです。
ただ台風の際は水を汲み置きすることを徹底していたため、トイレ用の水はさしあたり確保されていました。
しかし今回は、飲んだり手洗いするための水を汲み忘れていたから、さあ大変。
そこから延々水の確保に追われることとなりました。

備蓄の保存水を、飲み水に利用。数ケースをサービスステーションに運び込みます。
手洗い等もこの水を使うことに。

でも保存水の量には限界があるし、いつまで停電するかわからない状況だったので、水道水を確保する作業を開始。
屋外の受水槽のところにある蛇口から、水を汲んでは屋内に持ち込みます。
停電でエレベーターが使えないため、ご利用者がおられる2階へ階段を使って水の入ったバケツを搬送。
何往復も階段を上り下りすることに…。

朝になり朝食が終わったころには、今度は「トイレ用の水が底をつきそう」な状態になりました。
その水も飲み水同様にバケツ搬送を始めました。
きれいな長いホースが確保できたので、屋外から屋内へ水を引き入れる事には成功しましたが、2階までは届かず。
よって、階段を上り下りするバケツの搬送が延々と続きます。


停電は続き、昼が過ぎ夕方になり、まだまだ停電が解消される目途がたたないということで、やはり延々と水汲みが継続されました。
落ち着いたのは夕方近くだったでしょうか。
この日は、水汲みに追われた感じでした。


まだ市の上水が活きていたこと、下水も使えたこと、建物が浸水しなかったこと等が幸いし、水の確保は比較的容易でした。(重労働でしたが…)
これが、床上浸水の被害があったり、市の上水や下水が止まってしまっていたら、水の確保はより困難になっていたでしょう。
今後はより詳細な水の確保計画を練っておかねばならないなぁ、と感じた次第です。

翌朝、電気が復旧し、ほっと一息。
水道をひねれば水が出るという状況は、本当にありがたいですね。

さて、今回はこれで終わり。
次回に続きます。


※追伸
 水汲みしている時の写真を撮り忘れました…。それでころではなかったんです(汗;

posted by 於保老健センタースタッフ at 13:36| Comment(0) | 防災