於保老健センター防災委員、ウメダです。
10月も後半にさしかかり、朝夕はずいぶん涼しくなりました。
10月初旬の大停電も、だんだんと遠い話になってきた感がありますが、風化させるにはまだ早すぎますね。
これまで書ききれなかった部分を、さらに続けさせていただきます。
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さて、今回は「食事」中心に書かせていただきます。
停電発生が9月30日の深夜から10月1日に日が変わるころ。真夜中の事でした。
どこがどれくらい停電しているか、まだよくわかっていなかった時点です。
夜勤職員と夜中に駆けつけた職員数名で停電対応作業に追われ、一段落ついたのがもう明け方近くになってから。朝食について考える必要がでてきました。
最悪「非常食でも…」と考えていましたが、5時頃出勤した調理職員2名がズバリ、「ガスが使えるので、朝食大丈夫です!」と言ってくれたので、朝食作りに関して大部分をお任せすることができました。
さすが在籍15年以上の調理職員は違うな〜、と感心。
当施設はプロパンガスを使用している関係で、電気が無くてもガスコンロが使用できます。
ガスコンロを使ってご飯を炊き、おかゆを作り、お湯を沸かし、他の調理も始めてくれました。
ただガスコンロ以外の調理機器はほとんど使えなかったので、かなりの忙しさだったようです。
ガスコンロのみで、調理しました。
配膳はなかなか困難でした。
厨房が1階にあり、食事をとるのも1階の食堂です。
入所者の皆さんは、普段は2階の居室から1階にエレベーターを使って降りてきて朝食をとるのですが、階下への移動は困難。なので、朝食は2階の廊下にテーブルを出し、簡易の食堂を作りました。
2階へ食事を運ぶのも、エレベーターは使えません。階段を使い、職員が持って登らねばなりません。
配膳の時間には職員も少し増えて、それでも1階と2階とを何往復もする作業は、かなり大変だったようです。
ご飯も、茶碗に盛るのではなく、おにぎりを作っての提供となりました。盛り付けの手間を省くためです。
また、食器にラップをかけご飯やおかずを盛り付けることで、洗い物を減らすことにしました。
(ラップの使用に関しては利用者の食事が大変になる場合が多々あったようで、それ以後紙皿などを使用することとなりました。)
簡易の食事テーブルを設置。
ご利用者の食事に関しては、どうしても刻み食やミキサー食にしたい場合があります。
今回もその必要があったので、可搬式の発電機を厨房脇に用意。その電源でフードカッターやミキサーを使用しました。
可搬式発電機を厨房脇に置いて、調理器具で使用。
大型冷蔵庫は、可搬式の発電機では電気の供給が不可能。そのため、どうしても冷凍しておきたい食品だけを、館内で使用していた小型の冷凍庫などを厨房に移動し冷凍しました。
その他の食材は、保冷剤を使用したり、極力冷蔵庫の扉を開閉しないように気をつけながら対応。
停電の影響で冷蔵ができないのに食材は通常通り納品されたため、保存場所に困る事態となりました。(納品されない場合に比べたらずっとマシですが)
冷蔵庫が長時間使えないのは、やはり困りますね。
その日(10月1日)の昼食と夕食は、メニューを減らしての提供となりました。
午後には防災会議が開かれ、改めて停電の見通しと今後の対応を検討。
「まだまだ停電は続くと考え、対応していく」ことを、職員間で共有しました。
食事の提供能力を補うために、間食の利用も検討。
必要な物品は、さらに買い出しに走ることとなりました。
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このような状況で、停電第一日は終了。
いままで丸一日停電が続く経験は無かったので、多くの問題点が露呈しました。
やはり想定していたことよりもずっと面倒くさい事態が多かったです。
ブログで書ききれなかったことも多数ありました。
現在は、そんな経験談を職員から集めまとめる作業をしています。
今後に活かせる声が多数集まっているので、それを無駄にしてはいけないな、と考えています。
posted by 於保老健センタースタッフ at 15:15|
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